*エリアマーケティング

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l. マーケティングとは
2. エリアマーケティングとは
3. 需要創造のマーケティンク
4. 小売業のマーケティング
5. メーカーのマーケティング
6. マーケティング・セミナー
7. マーケティング情報源
8. マーケティング用語集
9. マーケティングの本
10. コンパクトシティ
11. 事例−鹿児島分析

3 需要創造のマーケティング(編集中)

LAST UPDATE: Thursday, December 03, 2009

  国立社会保障・人口問題研究所の調査によると,大都市を抱える南関東,中部,近畿の総人口は,2035年で約6598万人と,05年に比べて9.1%減と予測しています。


 北海道を含む地方圏の人口減少は,深刻です。人口は約4470万人で,同19%減と大都市圏の約2倍と推定しています。特に将来を担う子どもたちや働き盛りの人口が減り,65五歳以上の高齢者の比率は増えます。

 今でも地方は「消費者不足不況」の状態ですが,今後,人口減少という構造的な不況要因は,さらに深刻さを増す見通しです。

▼大都市も問題抱える

 高齢者,特に75歳以上の高齢者の人口比率が地方と比べ急速に増えることから,大都市圏でも問題を抱え込みます。
 
 そこで総務省は「定住自立圏構想」に基づき,地方での定住促進や,人の流れを大都市から地方へ転換させる政策を打ち出しました。計画を策定した都市には,09年度から交付税で財政支援する方針です。

▼地方の再構築
 人,モノ,カネが東京に集中することを抑制し,地方へ人や富の流れを大きく変える必要があります。

 それには,国民の意識改革,中央集権制度の見直しに加え,▽地方での雇用創出・確保を前提としての,高付加価値型産業の育成▽子育て,医療や高齢者介護などへの支援強化▽企業の社会的責任に基づき,労働法制を全面的に見直し,雇用の安定,人を粗末に扱わせない仕組みづくり−などが不可欠です

 こうした市場環境のもとで,企業は縮小均衡に陥ることなく発展していくことが求められます。いいかえるならば,企業が活力を維持し,持続的に発展を果たしていくには,日本の総人口は減っても,国内市場の拡大が望まれるのです。市場縮小を止められなければ,市場縮小⇒売上減少,更には赤字経営といった負の連鎖に陥りかねません。

           

3−1 先追いのマーケティング 

 これまでマーケティング成功の定石として,「セグメンテーション,ターゲティング,ポジショニング」があげられてきました。
  セグメンテーションとは,地域,企業規模あるいは年齢別とか性別などによって,市場を複数の層に分けます。
 ターゲティングとは,その中から,自社にとって有利になる,いずれかの層に狙いを定めること。
 ポジショニングとは,それぞれの市場層で競争相手との差別化を図ることにあります。この理論的裏付けは,「すでに市場にはビジネスの対象となる顧客がいて,それに複数の競争者が同様に顧客を狙っている」という前提です。こうした市場環境を踏まえ,「一番最適なやり方を考える」ことが,マーケティング戦略となります。

 市場を細分化し,それらグループの中からターゲットを選び,他社と差別化できる製品属性を打ち出していくのが,一般的なマーケティング戦略の立て方です。繰り返しとなりますが,このやり方は,すでにある市場を前提とした発想です。
「顧客はここが嫌だと言っているから,そこはこう変えましょう」「こうしてほしいと言っているから,そこを直しましょう」というように,“買わない理由を消していく”のが従来のマーケティングの定石です。

 市場では,企業の目論見がそのまま通じるものではありません。新製品を成功させたいと真剣に願ったところで,成功することが保証されているわけではありません。市場は,企業の意のままにならぬ存在なのです。しかし,それに甘んじてはいられません。ある程度,市場をコントロールできなければ,開発・生産段階での多額の投資の回収は難しいからです。

 そこで,新らたなマーケティング発想が生まれました。その一つが市場志向(Marketing Orientation)の枠組みのもとでの市場創造です。その概念は,従来の顕著な市場ニーズや現在の競争の状況を前提にしてマーケティングに取り組むというのではなく,潜在ニーズを掘り起こす,あるいは新たなニーズを生み出し,市場を創造していく工夫が必要という訳です。

1 顧客ニーズに注意深く耳を傾ける

「人口減少時代」の到来と,少子高齢化の進展により,日本列島総縮小の様相です。