日本の人口

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 日本の人口
2. 少子高齢化
3.都道府県別の人口   動向 
4. 人口分析に役立つ   統計データ
5. 人口ピラミッド
6. 人ピラミッド,人口関連リンク集
10. ○○○○○

3 人口分析に役立つ統計データ

LAST UPDATE: Wednesday, April 22, 2009

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 人口は,社会や経済の動きを分析するのに欠かせない要因の一つです。日本における人口統計は,総務省による5年ごとの「国勢調査人口」と,各市町村が毎月・毎年集計の「住民基本台帳人口」,厚生労働省による「人口動態統計」の3つがあります。 
●国勢調査
 1920(大正9)年以降,国内に居住するすべての人口(外国人を含む)を対象とする全数調査として,5年ごとに国勢調査が実施されています。
 国勢調査の人口は,「常住人口」といって,調査時期(10月1日)に調査対象地域に常住している人口です。ここでの常住者とは,その場所に3カ月以上住んでいるか,3カ月以上住もうと思っている人を指します。
 最新の2000(平成12)年の調査結果では,日本の人口は26,925,843人です。 国勢調査の結果は,都道府県,市区町村,さらに大都市圏・都市圏,DID(人口集中地域:Densely Inhabited District)地域メッシュおよび基本単位区別に種々の統計が公表されています。
 その内容も,男女,年齢,配偶関係,学歴・教育程度,就業状態,職業別などの人口数や,世帯人員,家族構成,持ち家・借り家といった住居の状態別の世帯数といったように詳細な統計がから成っています。
 
 2005年に18回目の国勢調査が実施されました。今回の調査員が調査票を配布し,回収に当たるというアンケート調査方式は,調査員が回収に来る前に,調査票を持ち去られるケースなど,各地で様々なトラブルが発生しました。
 生活形態の変化,個人情報保護への認識,さらに携帯電話を利用した振込め詐欺の多発等もあいまって,国勢調査の実施方法は,検討・見直しを迫られています。

●住民基本台帳
 住民基本台帳は市町村における住民についての基本的な記録です。住民からの住所変更の届け出に基づいて作成され,これに基づき選挙人名簿や学齢簿などが作られるなど,住民に関する行政業務のマスターデータとなっています。
 住民基本台帳人口は,住民基本台帳法に基づき,その市町村の区域内に住所を有する者として,住民票に記録されている人口です。この場合の人口流動は住民票の移動を意味しています。そのため,国勢調査の人口やそれから推計している推計人口とは異なります。


 例)2000年10月1日現在,Aさんは大学に通うために東京都世田谷区に居住しています。しかし,住民票は移動させておらず,住民票は実家のある仙台市青葉区にあります。こうした場合は,国勢調査では目黒区に集計され,住民基本台帳の人口では,仙台市青葉区に集計されます。


・市町村−町丁別人口・世帯数
 市町村の町丁別・年齢別の人口と世帯数は,『住民基本台帳』から調べらることができます。なお,東京都をはじめ多くの市町村が統計書を刊行しています。


●人口動態統計(厚生労働省) 都道府県の人口動態 厚生労働省
  人口動態統計は,日本の出生,死亡,死産,婚姻,離婚の実数を把握し,人口動向を把握するとともに,厚生行政など国の施策に活用することを目的としています。
 出生,死亡,死産,婚姻,離婚は各市町村に届け出ることになっています。この届け出を,そのまま合計したものが「速報」。このほか5カ月後に「概数」を公表しています。速報には日本にいる外国人と外国にいる日本人を含みます。そのうち,日本における日本人についてまとめたものが人口動態統計月報(概数)であり,この月報(概数)に若干の修正を加えたものが年報確定数です。

        平成19年 人口動態統計の年間推計(厚生労働省)

◆年少人口,生産年齢人口と老年人口
 社会生活,特に経済活動の見地から,15歳未満は年少人口として区分されます。年少人口は,0歳が乳児期,1〜4歳が幼児期,5〜14歳が学齢期と細分化しています。
 そして,15歳以上〜65歳未満は,生産年齢人口として区分しています。生産年齢人口が総人口に占める割合が,生産年齢人口構造係数(15〜64歳人口構造係数)です。
 年少人口と生産年齢人口を除いた,生産に従事しない高齢者の人口が老年人口です。

用語解説

・ 年齢別人口
 年少人口・・・・・ 0〜14歳の人口
 生産年齢人口・・・15〜64歳の人口
 老年人口・・・・・65歳以上の人口
 
・年齢構成指数
   年少人口指数・・・人口の若年化の程度を知る一つの指標
   年少人口指数 = 年少人口 ÷ 生産年齢人口 × 100
   老年人口指数・・・人口の高齢化の程度を知る一つの指標
   老年人口指数 = 老年人口 ÷ 生産年齢人口 × 100
   従属人口指数・・・ 生産年齢人口100人が,年少人口と老年人口をどれだけ養うかを表す指標(扶養負担係数)

   従属人口指数 = ( 年少人口 + 老年人口 ) ÷ 生産年齢人口 × 100
   老年化指数・・・・・ 人口の高齢化の程度を示す指標で,生産年齢人口の多少による影響を除いているため,人口高齢化の程度をより敏感に示す。

  老年化指数 = 老年人口 ÷ 年少人口 × 100
 
  年齢中位数 :人口を年齢順に並べたとき、その中央で全人口を二等分する境界点にある年齢

  平均年齢 = 年齢(各歳) × 各歳別人口 ÷ 10月1日現在人口 × 0.5
  (0.5を加える理由は,同年生まれの人の生まれ月を考慮して算出するため。)

□自然増減
   出生者数から死亡者数を差し引いたもの

・出生者 − 出生届により住民票の記載をした者及び外国人で出生により新規登録をした者
・死亡者 − 死亡届又は失踪宣告届により住民票を消除した者及び外国人で死亡により原票を閉鎖した者
 
□社会増減
   転入者数と転出者数の差に、その他の増・その他の減を加減したもの
・転入者 − 転入届により住民票の記載をした者及び外国人で居住地変更登録をした転入者並びに入国者
・転出者 − 転出届により住民票を消除した者及び外国人で新居住地の市区町村へ原票を送付した転出者並びに出国者
・その他の増 − 転出を取り消した者、転入届がないために住民票の職権記載を行った者、帰化届・準正による日本国籍の取得、境界変更等に基づき住民票の職権記載を行った者及び日本国籍の離脱・喪失等により外国人として新規登録をした者等
・その他の減 − 転出届がないために住民票の職権消除を行った者、国籍喪失届による日本国籍の喪失、境界変更等に基づき住民票の職権消除を行った者及び帰化、外国人登録法の適用を除外される身分の取得により原票を閉鎖した者等
 

 出生率 : 人口1000人当たりの年間出生者数
 出生率 = 出生者数 ÷ 10月1日現在人口 × 1000
 
 死亡率 :人口1000人当たりの年間死亡者数
 死亡率 = 死亡者数 ÷10月1日現在人口 × 1000
 
 移動率 : 人口に占める移動者総数の割合
 移動率 = 移動者総数 ÷ 10月1日現在人口 × 100


●05年−平均寿命
  厚生労働省の簡易生命表によると,日本人の2005年の平均寿命は男性が78.53歳、女性が85.49歳で、男女とも前年比で6年ぶりのマイナスとなりました。インフルエンザの流行による死者数の増加が原因。国際比較では女性は二十一年連続で長寿世界一を守ったものの、男性は前年の二位から四位に下がり,三十二年ぶりに上位三位からはずれました。女性の2位は香港,3位はスペイン。男性の1-3位は,香港,アイスランド,スイスの順。


● 外国人と海外の日本人
 日本に住む外国人の数は『在留外国人統計』,『国勢調査報告』,『出入国管理統計年報』。海外に住む日本人の数は『海外在留邦人数統計』(外務省大臣官房領事移住部政策課編 )に,掲載されています。海外在留邦人数調査統計は,外務省の「海外在留邦人数統計」に掲載されています。





  4 人口ピラミッド(population pyramid)−人口構成グラフ−

 地域人口の男女別構成や年齢別構成といった基本的な人口指標をグラフ化することで,地域特性を容易に把握することができます。人口構成を俯瞰するために用いられる統計グラフには,人口構成(ピラミッド),年齢別性比曲線,年齢構造曲線,産業別就業者構成比,農業人口推移といったグラフなどがあげられます。

◆人口構成比(ピラミッド)グラフ
 人口を性別・年齢別に示した左右両面の棒グラフが年齢構成グラフです。このピラミッド構造のグラフは,性年齢別の人口構成を一覧表示するとともに,各時代の社会情勢を背景とする出生・死亡の状況を反映したものとなっています。 
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◆世代別人口構成から地域特性を読みとる
 人口ピラミッド(年齢構成比グラフ)を使い3年後,5年後の年齢区分ごとの増減を読み取ります。幼児向け,成年向けあるいは高齢者向けといった特定の年齢層を対象とするビジネスでは,エリアの将来性の判断材料として役立ちます。
 人口ピラミッドの現在と将来を比較し,世帯ごとの増減をチェックします。もし,重点顧客層とする世代人口が減っているようであれば,事業活動の将来性への危険信号,脅威であり対策検討の要ありです。

日本の人口ピラミッド−−ピラミッド型・釣り鐘型から逆三角形型へ
 人口ピラミッドの変遷で見てみると,戦前からの「富士山型」から,1960年までは,ピラミッド型の人口構成になっていました。1985年は働き盛りの20〜40代の層が厚い構成でした。 近年の年少人口(15歳未満)の減少と老年人口(65歳以上)の進展から,現在では「釣鐘型」となっており,将来は,さらに少子化が進んで,「つぼ型」に変わっていくといわれている。

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