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東京の県民性    (編集中)

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 メトロポリタンシティ 東京

◆近世国名・藩名:江戸(えど) 

  地域経済の単位としての「東京」は,同心円的に重なる2つの地域から成り立っている。第1が,東京23区(区部)に当たる地域である。この地域は,千代田区,中央区,港区の都心3区を中心に,国会,中央官庁,外国公館,政党本部,大企業本社や全国的経済団体・業界団体の本部,東京証券取引所,中央卸売市場,全国紙本社やテレビのキー局,国立劇場や国立競技場,国立博物館などの文化施設,大手出版社,外国企業などが立地しており,日本の政治経済の中心であると同時に東京を中心とする大都市圏の「中心都市」といわれる地域となっている。
 第2が,この区部に,三多摩など区別隣接する西側内陸部に広がる郊外部を含めた「東京都」の区域である。都道府県は行政的に設定された区域であって,地域経済の単位となっているかどうかは議論の余地があるが,半面,都道府県は120年にわたって継続してきた区域であり,財政という公経済や経済統計の単位でもあるので,経済活動もこの区域を単位にして行われるものが少なくない。
 
 江戸幕府の所在地として近世日本の首都となり,100万人をこえる人口を擁した全国最大の消費地となった江戸。全国の生産地とさまざまなつながりを持つようになり,経済的にも大きな影響を及ぼした。文化面でも18世紀半ば以降には全国の中心となり,江戸で創造された文化が全国に波及した。このように江戸は,政治的,経済的,文化的に全国の中心となった。
 近代に入ると,江戸は近代国家日本の首都東京と定められ,国内のみならず東アジア,さらには世界規模で経済,あるいは政治の面で影響を与える存在となった。
 江戸の内側をみれば,武家地(ぶけち),寺社地(じしゃち),町人地(ちようにんち)などの区分,さらに山の手地区,下町地区の区別もあり,下町地区でもその中心地である日本橋,京橋,神田地区と,その周辺から江戸の周縁につらなるいわゆる場末地区,深川地区など,ある程度の特徴や個性をもった地域が存在する。そして,大寺社の門前や大橋の周辺その他に展開した盛り場地区もある。そこには,特有の生業とそれにもとづく生活意識や生活文化が育まれた。

 ・世界都市総合力4位人口   

 

   県民性

  

 

 かつて江戸っ子は,粋で軽妙洒脱なれど,「火事とケンカは江戸の華」とばかり,セカセカと動きまわりカッと頭に血がのぼりやすい。気が短くてケンカっ早いというのが,江戸っ子気質だった。
 宵越しの金は持たない気風(きっぷ)の良さは,火事の多かった江戸文化の置き土産だという。江戸時代は,大火事が頻発した。天正18(1590)年から明暦3(1657)年までの67年間で記録に残る大火が140回。このように江戸は半年に1回大火事に見舞われていた。そのうえ,江戸は金を貯めておくのが難しいまちでもあった。当時,銀行のような貯蓄機関はなかったし,加えて家の戸締まりも万全ではないことから,江戸ではお金の保管が非常に難しかった。  そこで,焼けたり盗まれるよりは使い切ってしまった方がいいとする「宵越しの銭は持たない」江戸気質が生まれたのだ,という。

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●東京三代

 「京都十代,東京三代,大阪一代」という,たとえがある。土地の人間になりきるのは京都は十代かかるが東京は三代,大阪は一代というわけである。




●江戸の人口120万人

 1800年前後の江戸の人口は120万人程度と推定される。これは同時代のロンドン90万人やパリ60万人よりも多い。江戸が世界一の大都市であった理由は西洋人よりも日本人の方が自然の循環を上手に利用していたからだった,といわれる。

 江戸は将軍家のお膝元だったこともあって,豊かな町民文化を背景に様々な伝統工芸品が作られた。特に有名なのは「江戸指物(さしもの)」である。釘を使わず,伝統の技で組み上げられる家具は貴重な工芸品だ。「江戸切子」,「江戸(東京)くみひも」,「江戸和竿」なども評価が高い。和装関連では「村山大島紬」,「東京染小紋」,「本場黄八丈」なども名高い。

●東京都の人口(推計)は

2010(平成22)年10月1日現在の国勢調査人口(確報値)を基準とし、これに毎月の住民基本台帳等の増減数を加えて推計した数値が推計人口です。  

     
2012年  毎月1日現在の推計人口 
総数(人) (人) (人)
1月 13,184,161 6,516,365 6,667,796
2月  13,182,509 6,515,262 6,667,247
3月 13,178,458 6,512,896 6,665,562
4月 13,195,704 6,519,361 6,676,343
5月 13,221,169 6,532,542 6,688,627
6月 13,227,914 6,535,794 6,692,120
7月 13,227,730 6,535,445 6,692,285
8月 13,212,226 6,527,047 6,685,179
9月 13,215,048 6,528,516 6,686,532
10月 13,216,221 6,528,803 6,687,418


 

    - 過去の推計 -     

     

●江戸の軽妙洒脱を伝える 

 田子の浦親方-出羽錦は,5尺9寸5分(181センチ),38貫(143キロ)の堂々たる体格の江戸っ子力士。47年秋場所に制定された三賞制度の殊勲賞第1号。最高位は関脇であったが,重い腰を生かした取り口で「栃若時代」から「相鵬時代」まで名脇役として現役をはった。
 引退後は審判要員などを務め相撲協会を65歳で定年退職した後,90年から99年までNHKの相撲解説者として活躍した。即妙の川柳をおり交ぜての解説が好評を博した。初登場の日の一句は「この席に座りて相撲巧(うま)くなり」。放送最後の日の句は「これからは女房ひとりに聞かす解説」。
 辞世の句が,「孫の手握りにっこりとまごまごせずに友のいる国」との,しゃれだった。

従来、観光地としてイメージされることがあまりなかった江戸。100万前後の人口を抱え、参勤交代などで絶えず住人が入れ替わった江戸は、一大観光都市だった。将軍吉宗は都市化に伴って減少した憩いの場を江戸市民に提供した。寺社は霊験よりも見世物で参拝客争奪戦を繰り広げ、大名はお国自慢の神仏を江戸屋敷に勧請し賽銭を集め、苦しい財政の足しにした。歌舞伎や落語、時代小説だけではわからない、大江戸観光事情をあきらかにする。


新橋二丁目七番地/あね いもうと [ あさみちゆき ]
    古地図を携えての街歩きが密かな人気という。江戸が都市と呼べる存在になったのは徳川家康の入府以降のこと。本書は、江戸から現在に至る東京の変貌ぶりを、川と水辺の変化から考察している。
 徳川幕府が目指したのは「水運都市」と江戸であった。その名残は,現在のJR御茶ノ水駅のそばに神田川が引き込こまれたこと,銀座界隈隈にある「京橋」 「新橋」 「三原橋」といった地名も江戸時代、そこに川があった名残にはかならない。それが,戦争や東京オリンピック開催を機に町並みは姿を変えた。。〝幻の川〟をたどっていくと、いまの東京の街角が少し違って見えてくる。
 

川跡からたどる江戸・東京案内 [ 菅原健二 ]

中村幸子さんは,新橋駅前のSL広場で40年以上、靴磨きを続ける81歳の女性である。書籍と同名の歌謡曲「新橋二丁目七番地」 のモデルにもなっている。
 中村さんは、5人の子供を育てながら、リヤカー引きや靴磨きで必死に生きてきた。指紋がすれて見えなくなるくらいに働いた。抜歯し、自分を変えてまで雑踏の中で生きる「女の人生」。強く生きてきた誇りと人生経験から発せられる、その言葉はかけがえのない「教え」となる。
 著者は、元事件記者で、東京新聞の編集委員。2年以上にわたる追跡取材で、「女の人生」と「教え」をまとめ上げた。



新橋二丁目七番地 [ 佐藤史朗 ]


NHKで放送の大河ドラマ「葵 徳川三代」の総集編がDVD-BOXで登場。混乱の戦国時代から安定の江戸時代を築いた、野心的な家康・愚直な秀忠・屈折した家光の葵三代の壮大なドラマを描いた作品。現代語を交えながら、物語を分かりやすく解説するコーナーなどを挟みながら大歴史ロマンを堪能できる。出演は津川雅彦、西田敏行、尾上辰之助ほか。

レビュー

作・ジェームス三木 演出: 重光亨彦/尾崎充信/佐藤譲/渡辺一貴 音楽: 岩代太郎 出演: 津川雅彦/西田敏行/尾上辰之助/岩下志麻/江守徹/神山繁/田村亮/三林京子/尾上菊之助/酒井美紀/波乃久里子/草笛光子/すまけい/樹木希林/金田龍之介/林隆三/蟹江敬三/小林稔侍/小川真由美 ナレーション: 中村梅雀
豪華キャストで贈るTBS大型時代劇シリーズ「徳川家康」を収録。天下獲りの野望を胸に時代を駆け抜けた男たちの姿を描く。出演は松方弘樹、十朱幸代、名取裕子ほか。

レビュー

監督: 降旗康男 出演: 松方弘樹/十朱幸代/名取裕子/真田広之/山城新伍/千葉真一/緒方拳


山岡荘八原作の歴史小説を豪華キャストを迎え映像化した作品。戦国の乱世、様々な苦難を乗り越え天下取りを成し遂げた徳川家康の75年に及ぶ波乱の生涯を描く。出演は滝田栄、大竹しのぶ、役所広司、近藤正臣ほか。

レビュー

制作: 澁谷康正 演出: 大原誠/加藤郁雄/松本守正/兼歳正英/国廣和孝/高橋幸作 原作: 山岡荘八 脚本: 小山内美江子 音楽: 冨田勲 出演: 滝田栄/大竹しのぶ/役所広司/近藤正臣/長門裕之/池上季実子/高橋惠子/東てる美/武田鉄也/八千草薫/佐藤慶/成田三樹夫/林与一/竹下景子/竜雷太/小林桂樹/石坂浩二
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)









   地域特性

●地勢・気候

 

●地域区分 

 地域経済の単位としての「東京」は,同心円的に重なる2つの地域から成り立っている。第1が,東京23区(区部)に当たる地域である。この地域は,千代田区,中央区,港区の都心3区を中心に,国会,中央官庁,外国公館,政党本部,大企業本社や全国

的経済団体・業界団体の本部,東京証券取引所,中央卸売市場,全国紙本社やテレビのキー局,国立劇場や国立競技場,国立博物館などの文化施設,大手出版社,外国企業などが立地しており,日本の政治経済の中心であると同時に東京を中心とする大都市圏の「中心都市」といわれる地域となっている。


 



   人口


●「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」(町丁別・年齢別)の概要   

 住民基本台帳に基づく区市町村ごとの年齢別人口及び町丁ごとの世帯数・男女別人口について、平成24年1月1日現在でとりまとめまた。

主な特徴
•総人口に占める65歳以上人口の割合は20.76%、調査開始以来過去最高を更新
•一世帯当たり人員は1.99人、都全体で初めて2人を下回り調査開始以来過去最小

総人口
•平成24年1月1日現在の住民基本台帳による東京都の人口は12,686,067人
•前年に比べ39,322人の増加となり、平成9年以降16年連続の人口増加

年齢(3区分)別人口
•年少人口(0~14歳):1,504,180人(前年比0.18%),人口総数に占める割合は11.86%
•生産年齢人口(15~64歳):8,548,560人(前年比-0.09%),人口総数に占める割合は67.39%
•老年人口(65歳以上):2,633,325人(前年比1.70%),人口総数に占める割合は20.76%

世帯数
•平成24年1月1日現在の住民基本台帳による東京都の世帯総数は6,368,485世帯
•一世帯当たり人員は1.99人で、都全体で初めて2人を下回り調査開始以来過去最小



    


 毎年、公表されているJR各駅の利用者数ランキングで、2012年度1位はJR新宿駅の74万2833人、2位はJR池袋駅の55万0756人,4位は駅前に商業施設がオープンしたJR東日本で41万2009人でした。5位は去年、丸の内駅舎がおよそ100年前の姿に復元されたJR東京駅で,乗車した人の数が、1日平均で40万2277人となり、前の年度より2万人余り増え、JR横浜駅を抜いて6位から5位に順位を上げました。
 なお,JR大阪駅が41万3614人と、前の年度に続いて3位を維持しました。


順位 駅名 1日平均
定期外 定期 合計
1 新宿 346,974 395,859 742,833
2 池袋 229,055 321,700 550,756
3 渋谷 194,407 217,602 412,009
4 東京 189,621 212,655 402,277
5 横浜 154,250 246,404 400,655
6 品川 138,788 190,890 329,679
7 新橋 96,129 154,552 250,682
9 秋葉原 126,683 107,503 234,187
10 高田馬場 77,501 124,263 201,765
11 北千住 50,498 148,126 198,624
13 上野 96,155 87,455 183,611
14 有楽町 76,660 88,268 164,929
15 立川 71,057 86,410 157,468
16 浜松町 60,699 92,404 153,104
17 田町 41,948 103,776 145,724
18 吉祥寺 58,515 79,968 138,483
19 大崎 47,645 90,665 138,311
20 蒲田 47,497 88,171 135,668
22 五反田 52,515 78,118 130,633
23 恵比寿 60,770 69,471 130,241
25 中野 49,112 75,913 125,025
27 町田 42,558 67,984 110,543
30 国分寺 35,131 71,391 106,523
33 目黒 45,602 57,431 103,033
35 錦糸町 45,220 56,029 101,250
36 御茶ノ水 39,014 61,142 100,157
37 日暮里 44,605 55,270 99,875
39 大井町 38,619 59,245 97,865
40 神田 40,317 57,461 97,779
42 西日暮里 35,160 59,724 94,884
43 大森 33,268 58,505 91,774
44 飯田橋 33,596 57,762 91,359
45 三鷹 30,479 59,773 90,253
46 四ツ谷 30,043 60,079 90,122
47 赤羽 36,806 51,333 88,140
48 荻窪 33,199 51,968 85,167
49 水道橋 39,173 44,533 83,706
50 八王子 35,196 47,325 82,521

    (単位:人)      出典:JR東日本HP http://www.jreast.co.jp/passenger/

    東京23区

●丸の内活性化に貢献  丸ビル 建替開業10周年

 首都東京の玄関口・東京駅前のランドマークでもある丸の内ビルディング(通称「丸ビル」)丸ビルは,2012年9月6日で開業10周年を迎えた。三菱地所は、丸の内エリアの活性化に向けて1998年に「丸の内再構築」に着手した。その第1弾プロジェクトが,丸ビルの建替であった。
 丸ビルは2002年9月6日に開業。バブル崩壊後の長期間に亘る景気の低迷が続いていた当時、東京の中心から日本を再生し牽引していくという都市再生の思想や、「GLOBAL BUSINESS HUB~世界に開かれた交流創造の舞台~」をコンセプトとした都市拠点の創造は、高い注目を集た。
 丸ビルの,オフィス機能はもとより商業機能、交流機能を備えた複合開発コンセプトは、その後に続く東京都心部の再生プロジェクトの手本ともなり,都心回帰の潮流をよびおこした。商業店舗部分には、開業以来これまでに累計約2億人が訪れ,幅広い顧客層から支持を得ている。

●丸ビル・概要・敷地面積: 約10,029平方メートル
・建築面積: 約7,500平方メートル
・階数・高さ: 地上4階・地卜37階建て 約180m
・延床面積: 約1610,000平方メートル

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       出典:「三菱地所 ニュースリリース

●桜の名所

 3代将軍家光が,上野に寛永寺を建てて,吉野の桜を移植し,隅田川湖畔にも桜を植えたこと,8代将軍吉宗が飛鳥山を桜の名所にしたことから,江戸の庶民の間に花見が浸透した。


上野恩賜公園 上野の杜(もり)の桜
 江戸時代から桜の名所として知られる,上野恩賜公園は1873(明治6)年,日本で最初の公園のひとつに指定された。桜の季節ともなれば,約1200本もの桜が咲き乱れる様は壮観である。園内には国立西洋美術館本館,東京都恩賜上野動物園をはじめ,文化・レジャー施設が充実。

千鳥ヶ淵 桜色に染まる皇居のお堀と石垣をたどる道
 春には北の丸公園や苑内各所で桜が咲き誇り,大勢の花見客でにぎわう。特に水面に映える千鳥ヶ淵のソメイヨシノは見事。
隅田公園:隅田川を挟んだ両側に細長くのびる隅田公園は,東京を代表する花見の名所。吾妻橋から桜橋あたりまで桜並木が続いて華やかだ。

ランキング・ベスト&ワースト

順位 県名 人口当たり所得
1位 東京 202(万円)
2位 神奈川   186
3位 愛知   167
4位 千葉   165
5位 埼玉   160
6位 静岡   153
7位 兵庫   148
8位 奈良   147
9位 滋賀   145
10位 大阪   144











 都道府県別の子どもの割合(2004年)では,沖縄県が18.6%で最も高く, 東京都が12.0%で最も低い。なお,こどもの割合が全国平均(13.9%)よりも低いのは, 18都道府県である。
 2003年と比べると,東京都及び大阪府は前年と同率,他の道府県はすべて低下している。都道府県別の低下幅をみると,青森県,秋田県,島根県,長崎県及び沖縄県が0.4ポイントと最も大きい。

・ウンチク
品川駅の住所は目黒区,目黒駅の住所は品川区。


・愛宕山

 標高260メートルの愛宕山(港区)は,東京でもっとも高い場所。江戸時代の風景を描いた書物「江戸名所図会』(えどめいしょずえ)にもその様子が描かれている。「抑当(そもそも)当山は懸岸壁立(けんがいへきりゅう)として空を凌ぎ,~(中略)~山頂は松柏鬱茂(しょうはくうつも)し,夏日といヘどもここに登れば,涼風凛々としてさながら炎暑をわする」とある。高台には豊かに緑が茂り,夏の暑さをかわせる涼しい風に当たれる場所であったことが偲ばれる。また,浮世絵師歌川広重や葛飾北斎の作品にも当時の見晴らしの良さや,風の涼しさを描いたものが見受けられる。
  現在では見晴らしこそ失われてしまったものの,豊かな緑と涼風は健在。東京都心で風を感じることのできる稀な場所である。

・隅田川の花火大会
 日本で初めて花火が打ち上げられたのは1733年。八代将軍吉宗のころだ。当時は,現在のように華やかな祭りという意味合いではなく,大流行していたコレラで死亡したしあ人々慰霊を目的として,大川端(現在の隅田川)で火の柱を打ち上げた『両国川開き』が始まりだという。この時,幕府より花火打上を命じられたのが,鍵屋六代目・弥兵衛であった。

・吉原
 江戸時代,吉原は江戸市中で唯一公許だった。吉原は当初,日本橋人形町付近に設けられたが,1657年(明暦3年)に現在の場所(日本堤)に移転し,1958年(昭和33年)まで同じ場所に存在した。敷地面積は2万坪以上で,最盛期には数千人の遊女がいたという。吉原という地名は1966年まで使用された。現在では台東区千束3丁目,4丁目である。58年に赤線が廃止された後も性風俗店が営業を続けている。

◆東京散策

  古くは毘沙門天の門前町として栄えた神楽坂は、現在でも老舗の料亭や商店が軒を連ね、江戸情緒を残す町として注目を浴びている。

 都心に近い場所にありながら、いまだ下町情緒が息づく「谷中・根津・千駄木」エリア。この3つの地域は、総称して「ヤネセン(谷根千)」と呼ばれている。江戸・明治・大正の古い建物が残り、細く入り組んだ路地に足を踏み入れると、懐かしい風景に出会える。

・日本考古学発祥の地-品川区大井
 大森貝塚は,明治10(1877)年,アメリカ人動物学者エドワード・シルベスター・モース氏によって発見・発掘された。この発掘が,日本で最初の学術的な発掘調査となったことから,大森貝塚は,日本考古学発祥の地といわれる。貝塚の位置については,長い間不明な点が多かったが,近年の調査により,品川区大井六丁目の「大森貝塚」碑付近であることが,ほぼ確実となった。




・ビールの個人消費量トップ―――年間50,7リットル
 都道府県別の大人一人あたりを国税庁酒税課の「酒のしおり」(平成18年度)で見ると、東京が50,7㍑、実に大瓶80本で、全国で一番多かった。「酒のしおり」によると、東京に隣接する千葉県は23,9㍑(全国43位)、埼玉県は23,3㍑(45位)、神奈川県は26,4㍑(37位)とかなり下位。40,6㍑で全国2位の大阪府も、東京と同様に、周辺の消費量は少ない。

・火災件数―――全国の約11%、5811件でダントツ1位
 総務省消防庁の発表によると、19年度の全火災件数5万4582件のうち、「放火」は約12,0%と6558件を占める。続いて、「コンロ」が6080件(11,1%)と多く、「タバコ」が5707件(10,5%)、「放火の疑い」4584件(8,4%)、「たき火」3176件(5,8%)と続く。「放火」と「放火の疑い」を合わせるとその数は1万1142件、全体の20,4%にも及ぶ。
 出火件数を都道府県別でみれば東京都が最も多く、全体の約11%にあたる5877件発生、大阪府の3632件の約1,6倍にもなる。4位は神奈川、5位埼玉、8位千葉、10位静岡となり、首都圏の発生件数は多い。
 放火件数でも、31,6%にあたる1860件が東京の発生だ。大阪は1186件(32,7%)、愛知808件(23,6%)、埼玉766件(28,0%)、神奈川757(26,3%)となる。


東京都の大学

 ・東京大学: (東京都文京区,千葉県柏市) 森を動かす。世界を担う知の拠点へ
 ・東京芸術大学
 ・東京農工大学
 ・東京海洋大学
 ・東京学芸大学:()。
 ・東京工業大学 : (目黒区大岡山,港区芝浦,横浜市緑区)
 ・東京医科歯科大学:(文京区湯島)知と癒しの匠を創造する
 ・一橋大学
 ・東京外国語大学:(府中市,東京都文京区本郷)世界知の蓄積と,地球社会との協働を
 ・首都大学東京: ()
 ・東京理科大学:(東京、千葉、北海道、埼玉にキャンパス)理学の普及をもって国運発展の基礎とする。
 ・慶応大学: (東京都・横浜市)
 ・早稲田大学: (東京都)


 

  


人は死なない』  東京大学医学部教授 矢作直樹著。

 神は在るか,魂魄は在るか。生命の不思議,宇宙の神秘,宗教の起源,非日常的現象。生と死が行き交う日々の中で,臨床医が自らの体験を通して思索した「力」と「永遠」,そして人の一生。

 東京大学医学部教授にして,同大学医学部附属病院救急部集中治療部長の現在要職にある矢作直樹氏の著作。

 臨床医として人の生と死に間近に接し,医学の常識では説明が付かない数多くの経験からの書。霊魂や神が存在するか否かではなく,著者の霊性体験を冷静に分析している。

 肉体は消滅しても人の魂は存在する,大切な人との別れは一時的なもの,他界した人はどこかで自分を見守ってくれている。いつの日か再会できると考えれば,死別の意味も変わってくる。悲しみに向き合って生きて行くことができる。
 そして,摂理,霊魂の永遠に思いを重ねつつ今に没頭すれば,肉体の死を恐れることなく,勇気を持って生きて行けると・・・・・。

 「それでは,自分はどう生きていくか」という,自身の存在の意義をあらためて問い直す機会を与えてくれる本。


    東京の地下水位の上昇が止まらない


 国や都は高度成長期の地下水くみ上げによって深刻化した地盤沈下を防ごうと、半世紀にわたり工場などによる地下水くみ上げを規制してきた。その効果から地下水位は上昇に転じ、地盤沈下は一部の地域を除いて食い止められた。
 その一方で、地下にある建物が浮き上がったり、建造物の劣化を引き起したりと,街のインフラや建造物を脅かすという,皮肉な状況にある。  といって再び地下水のくみ上げを始めれば地盤沈下が起こる可能性もあるという,ジレンマに陥っている。

 JR東京駅の地下約27メートルにある総武快速・横須賀線ホーム。
 
 JR東京駅。その足元、地下27メートルに位置する総武快速・横須賀線のホームが現在、“水没”状態にある。1972年の建設当時、地下35メートルだった水位が,20メートルも上昇した。その対策として,長さ約19.5メートル、重さ200キロの鋼鉄製の棒状のアンカー(いかり)70本をホーム直下の地中に打ち込み、横須賀線ホームが浮上しないようしている。
 地下約30メートルにある上野駅の新幹線ホームも上昇し,水圧による浮き上がりを防ぐため、ホーム下に総重量が3.7万トンの鉄塊と,1000本近いアンカーでつなぎとめるという,二重の対策を施している。

 地下約5~36メートルを走り,高島平と都心を結ぶ都営三田線では,今年3月、地下水が原因で4カ所でトンネル壁面の内部の鉄筋が腐食し,コンクリートがはがれ落ちているのが見つかった。この原因も地下水だった。  緊急調査をしたところ、都営地下鉄全線で約2100カ所の漏水部分が見つかり,補修を急いでいる。  

 2013年度末の開通を目指している,首都高速中央環状品川線の品川-目黒間(約9.4キロ)では,地下15メートルの五反田出入 口や地下47メートルの南品川換気の工事では大量のわき水のため,工事期間が1年間 延期なくされた。

 皇居のお堀に象徴されるよう丸の内かいわいは,昔から地下水が豊富で井戸が掘りやすい場所だったという。いまも地下水位が高いことで知られている。このエリアを開発する際は、施工計画の段階からより細心の注意が必要という。

 なにも地下水位の上昇は、東京駅周辺に限った事ではない。新宿区百人町では、最も水位が低下した1971年と比べると、現在は約40メートルも 水位が上昇。墨田区立花では1965年と比べ約50メートル、板橋区富士見町では20階建ての高層ビルに相当する約60メートルも上昇した。

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 「都心で進む地下水位の上昇が、巡り巡って現在の下水道料金徴収額に影響している。地下水上昇で“潤う”東京都の懐,その額、1667億円──。これは、東京都が2012年度に徴収した“下水道”料金(調停金額)の総額という。その水量は、体積で東京ドームの887個分に相当する。 下水道料金の徴収対象は主に、井戸水の排水、建設現場などから排出される工事湧水、そして、最も徴収額が多いのは,トンネルやビルの地下構造部など既存の地下建造物に流れ込む湧水という。                      出所:「週刊ダイヤモンド,週刊東洋経済および日本経済新聞の記事」

    東京の農業

● コマツナ

 
 時は江戸時代。冬のある日、タカ狩りに出掛けた将軍は、立ち寄った神社ですまし汁を献上されました。冷えた体に一杯の温かな汁は、さぞごちそうだったのでしょう。将軍はその中に入っていた冬菜をいたく気に入り、神主に名前を尋ねます。返事に窮する神主に、将軍が地名(旧小松川地方、現在の東京都江戸川区)にちなんで名付けたのが「コマツナ」の名前の由来です。

 本来の旬は冬ですが、生育温度は5~35度で、暑さにも強く、年中種まきできます。収穫は、夏まきが種まき後25~30日、冬まきは90~130日。コマツナの大産地は都市周辺。将軍のお気に入りは今や都市の農業を支える重要な野菜でもあるのです。




  

 

  

 





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