東が広島の影響圏，西が福岡の影響圏
◆近世国名・藩名：因幡（いなば），伯耆（ほうき）
鳥取県は、日本列島本島の西端に位置する中国地方の北東部に位置し、東西約120ｋｍ、南北約20～50ｋｍと、東西にやや細長い県である。 北は日本海に面し、鳥取砂丘をはじめとする白砂青松の海岸線が続き、南には、中国地方の最高峰・大山をはじめ、中国山地の山々が連なる。山地の多い地形ながら、三つの河川の流域に平野が形成され、それぞれ鳥取市、倉吉市、米子市が流域の中心都市として発達している。気候は比較的で温暖で、春から秋は好天が多く、冬には降雪もあるなど、四季の移り変わりは鮮やかである。 また、台風などの自然災害が少なく、気候条件に恵まれている。
鳥取の呼び名の由来は，日本最初の歴史書「古事記」には、大和朝廷が諸国に鳥を捕らえさせ、これを税として納めるように命じていたという一節がある。そして、当時、鳥取平野には、沼や、沢の多い湿地帯で、水辺に集まる鳥などを捕らえて暮らす狩猟民族が住んでいた。これらの人々が、大和に政権ができてからその支配体系に組み込まれ、「鳥取部」として従属するようになり、そこからこの地の呼び名「鳥取県」が生まれたとされている。
- 面積：3,507平方km
- 人口：約59万人
- 世帯数：約21万世帯
- 市町村数：4市14町1村
県民性
気候温暖とは言い難いが，東北や北陸と較べて降雪量はさほどでもない気候の中で，素朴におだやかに生活してきた鳥取の人たちの気質は，地味ではあるがやさしい。
なお，東部の因幡(いなば）地域と西部の米子（よなご）地域では気候，風土が異なる。「雨の因幡に風の伯者（ほうき）」といって，因幡では「弁当忘れても傘忘れるな」，伯者では大山（だいせん）から吹き下ろす風の強さに悩まされる。
因幡地域は菅生温泉といった温泉もあり，コメ中心の農業が主体。伯者地域は漁業が盛んで米子は機械・器具，食品産業などが立地している。
●県庁所在地：鳥取市
人口：１９５，０３９人，世帯数：７７，１８８世帯 （平成24年3月31日現在） 面積：７６５．６６平方キロメートル
鳥取市は、平成17年10月に山陰地方で初めて特例市に移行し、鳥取県の県都として、政治、経済、文化の中心的役割を担っている。山陰海岸ジオパークが「世界ジオパークネットワーク」に平成22年10月加盟認定された。それにより、湖山池、雨滝、白兎海岸などのジオパーク拠点の魅力をさらに向上させるとともに、平成24年度には鳥取砂丘に砂の美術館を新たに常設施設として整備し、新たな観光振興の展開を図っている。
●鳥取県の大学 |
| ◆鳥取県内 就職内定率:今春卒業生、高卒９８％台に回復 県内大卒も前年超え 鳥取労働局は、今春卒業した高校生や大学生の就職内定状況（2012年3月末現在）をまとめた。高校生の就職内定率は前年同期比１・５ポイント増の９８・５％で、４年ぶりに９８％台に回復。一方、県内の大学などを卒業した学生の就職内定率も同３・０ポイント増の９２・８％と前年を上回った。 高校生の求職者は１１０８人で、うち就職内定者は１０９１人（前年同期比２１人増）。県内の就職希望者は８９１人、内定者は８７４人（同４６人増）で、就職内定率は９８・１％と１・８ポイント増加した。 高校生の県内求人数は１０４４人（同５６人増）。産業別では、製造業３４８人（同７２人増）▽サービス業１７１人（同２２人増）−−などが特に増えている。職業安定課によると、リーマンショック以降採用を控えてきた企業に採用を再開する動きがあり、求人が微増したという。 大学などを卒業した学生は、就職希望者１８１２人のうち、内定者は１６８１人（同６３人増）。県内の就職希望者は７４９人、内定者は７０２人（同５４人増）で、就職内定率は９３・７％と９・５ポイントの大幅増になった。 |
地域特性
●地勢
○南から北に向かって「低地帯」「高原地帯」「中国山地」と断層によりできた３つの高さの違う平坦な地形が階段のように並んでおり，全国に比べて山地が多く，低地が極めて少ない。
○地質は，一般的に「広島型花崗岩」と称される花崗岩が県内面積の約４０％を占め最も広く分布
●気候
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●鳥取の方言
産業
● 産業
瀬戸内海地域の気候・風土を活用した基幹産業として，農業や漁業があげられる。温州ミカンをはじめとする柑橘類などの農産品や豊かな海産資源を活かした水産品などは，瀬戸内海地域の経済や人々の暮らしを支える重要な地域資源である。今後も，地域経済の活性化や観光振興に資する瀬戸内海地域の基盤的な地域資源としてのさらなる活用が重要であり，特に，これらの地場産品を取り扱う道の駅などの直販施設は，来訪者に対する地域産業の情報発信基地としての活用が期待できる。
民家の庭で偶然発見された「二十世紀梨」
山梨県の「巨峰」や栃木県の「とちおと空など、果物には各県の特産品が多い一なかでも鳥取県の「二十世紀梨」は有名だ。水分をいっぱい含んだ白い果肉がとてもジューシーで、噛むと甘い梨の果汁が口いっぱいに広がる。
この梨はそのネーミングから昭和になってから鳥取県で誕生したようにも思うが、じっは、発見されたのは19世紀の明治時代。しかも、そのルーツは鳥取県ではなく千葉県松戸市の民家のゴミ捨て場に生えていた梨の木なのである。
この梨の木を見つけたのは13歳の松戸覚之助少年で、明治21年の夏、たまたま遊びに訪れた松戸市の親戚の家で珍しい梨と遭遇したのだ。
それはそれまでの茶色い皮の梨とは違い淡い線色をしていて、いかにもおいしそうだった。
そこでどんな味がするのか、松戸少年がもいでひとロ食べたところ、とても驚いた。パサバサした従来の味ではなく、水分が多いとろけるような甘さがロいっぱいに広がったのである。
これ以降、その梨の木は松戸市の果樹園で育てられたが、やがてこの話に鳥取県の北脇永治氏が注目する。北脇氏は、鳥取県の農家に稲作以外の農作物の栽培を奨励したいと考えていた。
そこで明治37年にその梨の苗木を10本購入すると、本格的な栽培を始めたのである。そして、苦労を重ねた末に品質にばらつきのないジューシーな梨ができると、その名前を「20世紀には梨の王様になる」という願いを込めて二十世紀梨とした。
この梨はその願いどおりに爆発的に売れるようになり、また急な斜面でも育てられることから県内で栽培農家が増え、生産量は飛躍的に伸びた。その結果、いまでは生産量日本一を誇るまでになり、まさに県を代表する果物となったのである。
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