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鹿児島の産業と経済 − 農業・水産業(編集中)

  
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 鹿児島の農業

 

 鹿児島県の農業は,温暖な気候,土壌が開聞岳をはじめとする火山の噴出物を母材とする,畑作に適した火山灰土といった特性を生かしての畑作,畜産,園芸が農業の中心となっている。 農業粗生産額では畜産が5割以上を占める。
  林業については,林産物生産は素材生産が最も多く,たけのこや生しいたけ等の特用林産物の生産も比較的多い。しかし,林産物の生産額は1985年に比べ半分近くまで減少している。
 水産業については,漁獲高は伸びているが,漁業就業者数及び漁船隻数は減少傾向 にある。また,生産の内訳を見ると,海面養殖及び内水面養殖をあわせると,全体の約3分の2となっている。
 なお,鹿児島県の農業粗生産額は,□□□□ 億円で全国比 4.15%(4 位)で,北海道,茨城,千葉に続き第4位である。.




鹿児島県の姿  農業  林業  水産業農林水産省HP
2005(平成17)年 鹿児島県の農業産出額(概算):鹿児島農政事務所
数字で見る農林水産業:九州農政局鹿児島農政事務所統計部
JA鹿児島経済連 農産物のご紹介



〜用語の解説(『北海道農林水産統計年報(総合編)』より)〜
◆農家総数 = 販売農家数 + 自給的農家数
「農 家」・・・・ 調査期日(上記の場合は平成16年1月1日)における経営耕地面積が10a以上の農業を営む世帯又は経営耕地面積が10a未満であっても調査期日前1年間における農産物販売金額が15万円以上あった世帯。
「販売農家」・・・ 経営耕地面積が30a以上又は農産物販売金額が50万円以上の農家。
「自給的農家」・・ 経営耕地面積が30a未満かつ農産物販売金額が50万円未満の農家。

◆農業所得 = 農業粗収益 − 農業経営費
「農業粗収益」・・ 農業事業体の農業経営の成果である農産物等の販売収入,現物外部取引(現物労賃,物々交換,無償贈与等)額,農業生産現物家計消費額,調査期末未処分農産物在庫価額及び動植物の成長・新植による増価額,農作業受託収入の合計額から調査期首未処分農産物在庫価額を差し引いたもので,農業経営によって得られた総収支額。
「農業経営費」・・ 農業粗収益をあげるために要した一切の経費。農業現金支出,現物外部取引価額(物々交換によって得た農業生産資材の評価額),調査期首の農業生産資材在庫額,減価償却額を加算した合計額から,調査期末の農業生産資材在庫額を差し引いて求める。

◆「主業農家」・・ 農業所得が主(農家所得の50%以上が農業所得)で,65歳未満の農業従事60日以上の者がいる農家。

◆「専業農家」・・ 世帯員の中に兼業従事者(調査期日前1年間に30日以上雇用兼業に従事した者又は調査期日前1年間に販売金額15万円以上ある自営兼業に従事した者)が1人もいない農家。

◆「兼業農家」・・・世帯員の中に兼業従事者が1人以上いる農家。
「第1種兼業農家」:農業所得を主とする兼業農家。
「第2種兼業農家」:農業所得を従とする兼業農家。

◆「農業就業人口」・・ 満15歳以上の世帯員で,『農業のみに従事した世帯員』及び『農業と兼業の双方に従事したが,農業の従事日数の方が多い世帯員。』


● 県内JA

 グリーン鹿児島,鹿児島中央,かごしま,東部,いぶすき,南さつま,さつま日置,さつま川内,さつま,鹿児島いずみ,伊佐,あいら,そお鹿児島,あおぞら,鹿児島きもつき,肝付吾平町,種子屋久,あまみ  
  

県内JA数の推移   出典:JA全中HPより

93年

98年

99年

00年

01年

02年

03年

04年

05年

06年

07年

08年

42

31

31

29

29

28

28

28

28

18

18

18



●かごしま農業・農村ビジョン21


 21世紀における鹿児島県の農業・農村の活性化を図っていくため,「かごしま農業・農村ビジョン21」が2001年に策定されている。本ビジョンは@豊かな生活を創る農畜産物の生産,A「安心・安全な食の供給,B農を育む人と土地の構築,C農の発展を支える技術と支援,D新しい農村社会の創造を基本目標とし,「食の創造拠点かごしま」の形成を目指すこととしている。



   2006(平成18)年 鹿児島県の農業産出額(概算)


 鹿児島県の06年農業生産額は,北海道に続き,4079億円で全国第2位。特に,牛,豚,鶏の産出額は全国第1位である。この他,ウナギ,茶,いも類など,生産量で全国上位を占める農水産品は数多くあります。あまり知られていませんが,養殖マグロ国内生産量3530トン(06年)の6割近くを鹿児島県(2000トン)が占めます。ミネラルウォーター生産数量102543klで全国第6位(シェア5.3% 07年)です。



  生産量が日本一の物産を,以下に示す。
  ・「養殖ウナギ」:ウナギというと静岡・浜松が有名であるが,養殖ウナギの生産量は鹿児島県が日本一
  04(平成14)年の「うなぎ」の国内収穫量(農林水産省漁業・養殖業生産統計)の全国に占める割合をみると,鹿児島県(38.9%),愛知県(28.7%),宮崎県(13.5%),静岡県(9.2%)の順です。
  ・「カツオブシ」:枕崎市が日本一。 
  ・「甘藷(さつまいも)」:年間算出量約40万トン,年間産出額約150億円
  ・「豚」:シェア13.6%,03年で飼養頭数が日本一
  ・「竹材」:16,309ha,シェア27.5%,01年で生産量
  ・「ブロイラー」:シェア16.9%,03年で飼養羽数が日本一
  ・「ソラマメ」「キヌサヤエンドウ」「砂丘ラッキョウ」:生産量で日本一

07年 荒茶生産量は前年産に比べ3%減少
  かごしま茶は生産量の拡大に加え,ブランド確立と販路拡大が課題である。07(平成19)年2月九州農政局鹿児島農政事務所統計部発表によると,摘採実面積(収穫面積)は7,750haで,前年産に比べ60ha(対前年比1%)増加。 また,摘採延べ面積は2万6,000haで,前年産に比べて500ha(同2%)増加した。これは,高齢化や労働力不足による廃園が一部でみられたものの,主産地である頴娃町,知覧町において規模拡大が図られたためである。
 生葉収穫量は11万4,500tで,前年産に比べ2,100t(同2%)減少,茶生産量は2万3,300tで,前年比で600t(同3%)減少である。これを茶種別にみると,普通せん茶は,一番茶,三番茶,四番茶は減少したものの,二番茶が増加したことから前年産並みとなり,番茶は,価格の低下により生葉収穫量が減少したことから,前年産に比べ480t(9%)減少した。

08年 市場取扱量は1万7702トン(前年比4%増)と過去最高を更新
  鹿児島県茶市場での08年産荒茶取引は,市場取扱量は1万7702トン(前年比4%増)と4年ぶりに過去最高を更新した。一方でキロ平均単価は1076円(同14%安)と低迷し,市場規模を示す取引金額は前年より20億円減の190億円台にとどまっている。

 茶期別の平均単価は,取扱量の6割を占める一,二番茶の値下がりが大きく,それぞれ2026円(前年比13%安),845円(同18%安)と30年前の水準に落ち込んだ。
 これに対し,下級茶が主体の三,四番茶は551円(同4%安),秋冬番茶も356円(同3%高)と安定した相場展開となった。取扱量は各茶期とも前年を上回り,特に三,四番茶は10%を超える大幅増を記録した。
 地区別取扱量(一〜四番茶)は主産地の川辺,指宿で10%前後増えるなど7地区で増加。平均単価は鹿児島,熊毛を除く9地区で前年より19−9%下落した。

あら茶


●平成21年 農業産出額(都道府県別)
  主要部門について農業産出額が最も多い都道府県をみると、肉用牛は鹿児島県で794億円(同15.3%)、、豚は鹿児島県で655億円(同12.7%)、鶏は鹿児島県で771億円(同10.2%)となっている。

 ◆主要部門における農業産出額の都道府県の構成比  平成21年 農業産出額(都道府県別)


出典:平成21年主要農畜産物における上位5都道府県の産出額と構成比 
      http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/sansyutu_zenkoku_2009.pdf

●鹿児島の水
 鹿児島県が 「水生産県」 として山梨,兵庫,静岡県に続き全国第6位(128,826kl,シェア7.2%)である。日本銀行鹿児島支店のリポートによると,06年の県ミネラルウオーターの出荷金額は101億9000万円と,02年に比べ90%以上の増と試算している。
 鹿児島の自然豊かな山とシラス土壌が,地下水の貯留槽としての役割を果たし,良質の水をはぐくんでいる。その鹿児島の水が全国的には,認知度の低い理由は,富士や六甲など名峰を持つ県が大手メーカーの積極販売で出荷増を続けているのに対し,鹿児島県のメーカーは県内の中小企業によるところの宣伝不足にある。
 なお,世界的な食品審査会 「モンドセレクション」 で,07年鹿児島の水「「樵のわけ前」(株式会社桜島)が最高金賞を受賞している。受賞のポイントは, 「超軟水」 であること,そして,味の豊かさにあるという。 
 
日本ミネラルウォーター協会:ミネラルウォーター都道府県別生産量の推移
 飲料総研 :清涼飲料市場に関する月刊誌刊行


花き・花木

 鹿児島県では,温暖な気象条件のもと,奄美,南薩地域を中心に,キク,ユリ,グラジオラスの切花等を中心に生産が行われている。04(平成16)年度の花き・花木(芝を除く)の作付面積は,1,983ヘクタール,生産額は220億円である。品目別にはグラジオラス,スプレーギクの切花,ユリ・フリージアの球根生産が全国1位,観葉植物が全国2位である。


   JA県経済連  独自に放射性セシウム検査を実施


 JA県経済連では,来月下旬から牛肉に放射性物質が含まれていないか自主検査を行うことを決めました。

 県の調査により,県内の畜産農家には放射性セシウムを含んでいる可能性がある稲わらは流通していないことがわかっていますが,JA県経済連では安心安全を求める消費者に応えようと,牛肉に放射性物質が含まれていないか自主的に検査していくことを決めました。
 9月下旬に,牛肉の処理や加工を行うJAの食肉かごしま南薩工場に高精度の検出器が導入される予定で,南薩工場と鹿屋工場に出荷される全ての生産者の牛を1頭以上,検査するということです。
 11月には簡易型の測定器が南薩工場のほかに鹿屋工場にも導入される予定で,高精度の検出器は鹿児島市にあるJAの食品総合研究所に移されます。
 JA県経済連ではこの検出器を使って今後,米やお茶などについても放射性物質が含まれていないか検査することにしています。
では,来月下旬から牛肉に放射性物質が含まれていないか自主検査を行うことを決めました。

 県の調査により,県内の畜産農家には放射性セシウムを含んでいる可能性がある稲わらは流通していないことがわかっていますが,JA県経済連では安心安全を求める消費者に応えようと,牛肉に放射性物質が含まれていないか自主的に検査していくことを決めました。
 9月下旬に,牛肉の処理や加工を行うJAの食肉かごしま南薩工場に高精度の検出器が導入される予定で,南薩工場と鹿屋工場に出荷される全ての生産者の牛を1頭以上,検査するということです。
 11月には簡易型の測定器が南薩工場のほかに鹿屋工場にも導入される予定で,高精度の検出器は鹿児島市にあるJAの食品総合研究所に移されます。
 JA県経済連ではこの検出器を使って今後,米やお茶などについても放射性物質が含まれていないか検査することにしています。



 


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 和牛には「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」および「無角和種」の4種があり,日本で飼育されている和牛の9割が黒毛和種です。

 鹿児島の黒毛和種の生産量は,全国一を誇り,「鹿児島黒牛」のブランド名で販売されています。おいしさや安心・安全にこだわり,丁寧に育てられた鹿児島黒牛は,きめ細やかなやわらかい肉質とバランスのよい霜降りが自慢です。

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 鹿児島の水産業

 

農林水産省「第11次漁業センサス」,「平成16年海面漁業生産統計調査」によると,鹿児島県の漁業世帯数は, 7,070 世帯 。その内訳は,個人漁業経営体 4,606 世帯 ,漁業従事者世帯 2,464 世帯 である。漁業就業者数 8,748 人 (男子 7,581 人 女子 1,167 人 )である。

 九州農政局鹿児島農政事務所統計部発表の,鹿児島県の06(平成18)年海面漁業・養殖業生産統計(概数)によると,生産量は16万197トンで,前年に比べ5.3%減少。
 海面養殖業のうちブリ類(カンパチを含む)の収穫量は5万7983トンで,前年を2.6%下回ったが14年連続で日本一。カンパチ(2万9941トン,2.5%減)も統計を取り始めた02年から続く日本一となった。
 海面漁業の漁獲量は6.9%減の9万8052トン。漁業種類別では,「釣り」が6.3%増,「小型底引き網」が3.8%増えたが,他は前年を下回った。魚種別ではイカ類が前年比31.1%増と大幅に伸びたが,マグロ類(24.6%減),イワシ類(6.5%減),サバ類(12.3%減),カツオ類(25.9%減)となった。
 海面養殖業の収穫量は2.7%減の6万2145トン。のり類(6.5%増)やヒラメ(5%増),奄美でマグロへの切り替えが進んだマダイは49.7%減。

平成18年海面漁業・養殖業生産統計(概数)鹿児島県:九州農政局鹿児島農政事務所統計部
グラフと統計でみる農林水産業−水産業データ


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