歴史とロマンに満ちる地
◆近世国名・藩名:上野(こうづけ),上州(じょうしゅう)
群馬県は関東平野の北西部に位置し,人口2,016千人で全国第19位(2007年10月)。東西95Km,面積は南北6,363平方キロメートルで全国21番目の広さ。南東部に関東平野が広がる内陸県である。地形は上毛かるたに「つる舞う形の群馬県」とうたわれるように空に舞う「つる」の形に似る。なお,県土の約3分の2は丘陵山岳地帯と,きわめて変化に富んでいる。
県面積の3分の2が丘陵山岳地帯で,赤城,榛名,妙義の上毛三山など2000メートル級の山々が雄姿を競う。日本三大河川の一つ,利根川が縦断し,日本最大の高層湿原,尾瀬など美しい自然に恵まれている。江戸時代,長野県境の碓氷峠は,箱根の関とともに西日本文化が関東にはいるための陸の関門であった。
草津,伊香保をはじめとする温泉も豊富。産業はかつては蚕糸で栄え,1872(明治5)年には,日本最初の官営製糸場,富岡製糸場(富岡市)が設立された。大正6(1917)年,中島飛行機製作所が太田市に設立され,その流れをくむ富士重工や三洋電機など東部で自動車産業や電子機器などの工業が盛んである。
また,群馬県は首都圏に近く,豊かな自然も残るという恵まれた地理的特性になり,社会基盤の安定度も高い,暮らしやすい県の一つです。
県民性
●かかあ天下にカラッ風
西高東低の冬型の気圧配置、前線通過直後の寒気の吹き出しが強風の原因となり、群馬(上州)は夏暑く冬寒く,夏は連日雷鳴がひびく。気候は東日本型であり,寒暖の差が大きく,冬は空気が乾燥し,夏は湿度が高く,年間を通じ比較的雨量が多い温帯湿潤気候である。こうした気候に加え,女性優位を揶揄した「かかあ天下にカラッ風」で知られる。
「かかあ天下」の本意は,女性上位というのではなく,働き者の女性が家の中心となり,家を守り維持しているという意味である。群馬(上州)は、風の強い乾燥地帯であり,米作には適さない。そこで,畑地に桑を植えて養蚕に活路を見いだした。こうしたきびしい自然に耐えていくためには,家計を預かる女性は,しっかりしていなければならないことから,おのずから強い気性を育てられたのであろう。
また,群馬県は競輪,競馬とギャンブルが盛んな県でもある。絹織物業で潤った地域経済,そして中山道沿いの宿場町ではバクチも盛んであったという名残が今に引き継がれ,ギャンブル好きの伝統は現在も引き継いでいる。
・地域への愛着や関心が高い
多様な価値観に揺れる現代の世相にあっても、郷土群馬に対する県民の思いには共通項がある。「県民世論調査」(上毛新聞社と群馬大社会情報学部地域研究会共同実施)からは、総じて地域への愛着や関心の高さが読み取れる。
県民の80%が「これからも住み続けたい」とする定住志向が強い。また,すべての年代で過半数が「自分なりに群馬のために役立ちたい」と答えている旺盛な郷土意識である。
NHK放送文化研究所の「全国県民意識調査」(1978年,96年)をみると、特徴がさらに際立つ。96年調査で本県は「住んでいる県が好き」の回答が北海道,宮崎,静岡県に次いで4番目に高い88%である。これは関東各県(栃木38位、茨城44位,埼玉47位)では突出した高さである。
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地域区分
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●県庁所在地−前橋市
前橋市は群馬県の中央部よりやや南に位置し、東京から北西約100キロメートルの地点にあります。市域の北部は上毛三山の雄、赤城山に至り、北から南に向かって緩やかな傾斜となっています。(最も高いところは富士見地区赤城山(黒桧山)の海抜1,828メートル、最も低いところは下阿内町の64メートル)市の中央部から南部にかけては、海抜100メートル前後の関東平野の平坦地が広がり、本市を両分する形で南流する利根川の両岸に市街地が開けています。
市の人口は、明治25年の市制施行当時31,967人でしたが、平成21年5月5日現在では約34万人。この117年間に約11倍の増加を示し、全県人口の約17パーセントを占めています。人口の分布状態は、本庁管内に総人口の約18パーセント、支所・出張所管内に約82パーセントです。
●前橋市と高崎市の合併構想
競合・対立関係にあるとされる前橋市と高崎市。この両市の合併構想に関しては,前橋・高崎およびその周辺自治体の商工会議所などが主体となり,県央政令指定都市の実現を目指した活動や,両市役所による前橋高崎連携事業など官民一体となった取り組みが行われている。
>>>県商工会議所連合会会長 政令市を経済界は切望
群馬県商工会議所連合会の曽我孝之会長は6月18日,高崎市で開催された日本商工会議所移動常議員会後の記者会見で,「北関東で群馬が中心的な地域になるため,前橋,高崎地域を中心に政令市を目指すことを経済界は切望している」と述べた。
>>>高崎市長 前橋市との合併「関心がない」
高崎市の富岡賢治市長は7月2日の定例記者会見で,経済界の一部から要望がある前橋市との合併について,「高崎も前橋の人も一緒になるという感情はないと思う。私自身は関心がない」と否定的な考えを示した。
富岡市長は会見で,「声があるのは経済界のほんの一部」と指摘。「(詩人の)萩原朔太郎に愛着心のある前橋市民が,(歌人の)土屋文明の高崎市と一緒にならないのではないか。『前高市』や『高前市』になってうれしいだろうか」と述べた。
◆前橋市と高崎市の競合・対立関係
群
馬県の県庁所在地である前橋市(推計人口 335,020人・2015年5月1日)と南西に隣接する高崎市(推計人口 371,259人・2015年5月
1日)は,古くから競合・対立関係にあるとされる。「行政や文化の中心は前橋,交通や商業の中心は高崎」ともいわれる。これは前橋に県庁が置かれ,日本銀
行の支店,国の出先機関や大手金融機関,県の施設や医療施設などが多く立地するのに対し,高崎は古代から東山道・鎌倉街道が開け,江戸時代には中山道・三
国街道・日光例幣使街道などの主要幹線が交差する一大交通拠点であったことに由来する。
前橋市と高崎市の人口は,1920(大正9)年の第一回国勢調査より,一貫して面積の広い前橋市の法が多く,桐生市に首位を譲った時期を除き,前橋市が群馬県下一の座を維持していた。だが,2006年10月の高崎市と榛名町の合併で,高崎市の人口が前橋市を上回った。
● 群馬県の大学 |
・群馬大学 : ( |
茨城県の「魅力度」,46位に浮上
民間コンサルタント会社「ブランド総合研究所」(東京都)が実施の,47都道府県と全国1000市区町村を対象にした「地域ブランド調査2012」で,昨年は44位であった群馬県が,今年は最下位に転落した。
この調査は,「認知度」「観光意欲度」「まちのイメージ」など72項目について,全国の3万375人から回答を得た。
ブランド総合研究所は,北関東の3県(群馬県,茨城県,栃木県)はいずれも順位が低いが,これは首都圏という大市場から近いために,地域のイメージ作りなどの必要性が弱かったからではないか。ただ,北関東3県の産品購入意欲度などは決して低いわけではなく,これらの魅力を県の魅力として定着させていくことが重要であろう,と,問題提起している。
出典:出典:地域ブランド調査2012 都道府県ランキング
群馬あれこれ
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┗■ 横川駅
信越線の横川駅に停車する181系特急「あさま」(右),左は「峠のシェルパ」として親しまれたEF63形電気機関車、通称「ロクサン」だ。 昭和49(1974)年の横川駅。
横川-軽井沢間の碓氷峠は、急勾配の難所として知られ、開業当時はアプト式を採用していた。これに取って代わったのが、この区間専用に開発されたロクサンだった。峠越えする列車にはロクサン2両が横川側に連結されていた。
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┗■ 金山城
金山城は群馬県太田市のほぽ中央、標高235・8メートルの金山山頂に、新田氏の子孫である岩松家純(いえずみ)が、文明元(1469)年に築城したのが始まりである。
城は実城(みじょう)、西城、北城、中城、八王子山ノ砦などからなり、関東では珍しい石造りの壮大な山城で、東西3・1キロメートル,南北3・8キロメートルにも及ぶ。
後に重臣で新田氏嫡流を称する由良成繋(ゆら・なりしげ)が下克上で城を奪い、戦国大名として独立する。戦国時代、上野国(群馬県)は、甲斐国(山梨県)の武田氏、越後国(新潟県)上杉氏、古河公方(関東足利氏)、小田原北条氏の強大な勢力に囲まれていた。由氏良は古河公方を味方にし、巧な外交を展開して東上州の盟主の座を手に入れる。
金山城は2度にわたる上杉謙信の猛攻をかわし、「不落の城」として関東一円に知れわたり、関東七名城の1つでもあった。太田道濯(どうかん)も文明10(1478)年7月に訪城した際、「天下の名城」とたたえたという(『松陰私語』 『金山軍記』)。
その後、北条氏の城として城代が置かれたが、天正18(1590)年、豊臣秀吉の小田原攻めのとき、改革されて落城し廃城となる。 明治5(1872)年、金山は明治政府から民間に払い下げられ、民有地となる。明治8(1875)年には、山頂の実城跡に新田義貞(よしさだ)を祀る新田神社が創建された。
金山城の発掘調査は平成4(1992)年から姶まり、主郭にいたる大手通は全長35b、道幅1・5〜1・8メートル、石敷きで石段が刻まれ、両側には石垣が築かれていたことが明らかになった。直径16メートルあまりの祭祀用とみられる巨大な石造りの日ノ池貯水用とみられる月ノ池も発見され、炊事場の堀立柱建物が復元されている。
中世城郭史上、看過することのできぬ遺構が残る貴重な場所が金山城なのである。
●ベスト&ワースト−ランキング
豊富な水資源や温暖な気候,耕地が標高10m〜1,400mの間に分布するなど恵まれた自然条件,首都圏等大消費地に近いという立地条件を活かし,野菜供給県となっている。全国1位は,こんにゃく生産量:63,300
t ,産出額:966千万円。きゅうり−−生産量:69,100 t ,産出額:1,386千万円。キャベツ生産量−−206,500 t,産出額:1,167千万円。
繭収量は,296トンで,全国の45%を占め,1954年から50年間連続の日本一。主要産地は,碓氷などの県西部。だが,最盛期68年の27,440トンの1%という落ち込みで存亡の危機にある。2位にうめ、しいたけ,3位にレタス,しゅんぎく,ほうれんそうがある。
群馬県は,富士重工や三洋電機などのエレクトロニクス関連の工場が集積する有数の内陸工業県。1999年県内総生産額における第2次産業の割合が49.9%で全国2位。有効求人倍率は1.30と全国1位である。
自動車保有台数が人口千人当たり599台と全国一。郊外に商業施設や公共施設が多く,鉄道の利便性に不満がある。
群馬県農政部農業情報センター
- われら上州人 データが語る県民性 田崎篤郎編著 前橋 上毛新聞社
●日本三大石塔寺
群馬県妙義山の白雲山石塔寺は,千葉県南総市(旧丸山町)の石堂寺(いしどうじ),滋賀県蒲生市の石堂寺と並び,日本3大石塔寺の一つに数えられている。
●群馬の食
日照時間が全国的にも有数の長さであり、湿度の低い群馬県は、小麦の栽培に適した地域である。特に水田の少ない北西部、西南部の山間地帯では雑穀の栽培が多く、小麦と蕎麦が作られている。
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