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風土記 -岩手の県民性    (編集中)

  
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 寡黙で口下手。そして,理屈ぽく正義感が強い

◆近世国名・藩名:陸奥(むつ),奥州(おうしゅう)

 岩手県は本州の北東部に位置し、東西約122km、南北約189kmと南北に長い楕円の 形をしている。その面積15,2788平方キロメートルと北海道に次ぎ,国土面積の約4%を占める。岩手県の内陸部は山岳丘陵地帯であり,西側には秋田県との県境に奥羽山脈がつらなり,これと平行して東部には北上高地が広がっている。この二つの山系の間を北上川が南に流れ,その流域に平野が広がっている。
 近世の岩手県は,北半は南部氏の盛岡藩領,南半は伊達氏の仙台藩領であった。後に盛岡藩から八戸藩,仙台藩から一関藩が独立し,4つの藩から構成されていた。
 岩手には,中央政権と争ってきた歴史がある。8世紀末には,坂上田村麻呂と戦った岩手県南部の族長「アテルイ」。中世では豊臣軍の攻撃に最後まで抵抗して戦ったという二戸藩主・九戸政実。11~12世紀,そして平泉に黄金文化を築いた藤原三代は有名である。
 藤原氏は鎌倉の源頼朝から追われた源義経をかくまったことから,鎌倉軍の攻撃で,あえなく滅亡した。藤原氏の拠点であった平泉には,いまも,黄金の金色堂を有する中尊寺が残っている。






 

 
 

 

   県民性


 岩手県の独自の文化・伝統は,日本の先進地域として栄えた縄文時代に始まり,蝦夷のアテルイの活躍や平泉の黄金文化を生み出した。
 岩手県人の真面目な気質は北東北3県に共通するが,お隣の秋田県人が「お人好しで遊び好き」,青森県人が「世渡り上手」と評されるのとくらべると,岩手県人は,真面目でしっかり者,おとなしく粘り強く頑固,要領が多少悪くても着実に事を為しとげるといった,愚直さが特筆される。
 なお,岩手県人と長野県人は気質が似ているという。両者とも,寡黙で口下手。そして,理屈ぽく正義感も強いので,まじめで反社会的行為に対する姿勢は厳しいとのイメージがある。

 

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   地域区分


本州でNO.1の県面積の岩手県。広大で豊かな土地が生み出す特産品や文化は、同じ県内とは思えないほどバラエティに富んでいる。食の宝庫三陸海岸や、大自然を抱く県北エリア、文学の生まれた花巻界隈、歴史のまち平泉。そして、県の中心地でもある要の都市盛岡。
              

 ●三陸海岸・宮古・久慈
 ●八幡平・安比・小岩井
 ●盛岡・滝沢
 ●花巻・遠野・北上
 ●平泉・一関・奥州
        










県庁所在地:盛岡市

 古都・盛岡は南部盛岡津の面影を残した城下町と,文明開化の象徴である赤レンガの洋館が調和した温もりのある街である。湧水が豊富な「水の街」でもあり,中心部を流れる中津川は、秋に鮭が遡る川として有名である。かつては,米や馬の特産地として栄え,多くの伝統行事や民俗芸能が継承されている。 

 明治時代の廃藩置県により,盛岡藩は,盛岡県から岩手県に変わりました。そして1889年(明治22年)の市町村制施行により,全国39都市の一つとして人口2万9190人,面積4.47平方キロメートルの県都盛岡市が誕生しした。
 近年の盛岡市は,1989年(平成元年)に市制施行100周年を迎え,1992年(平成4年)4月には南に隣接する都南村と,2006年1月には北に隣接する玉山村と合併を果し,人口約30万人,面積886.47平方キロメートルの新生盛岡市となったた。そして,2008年4月には中核市へと移行し,県から民生や保健衛生,環境,都市計画などの行政分野における事務の移譲を受け,現在に至っている。
▼ 2010年(平成22年)4月1日推計人口
•12万5590 世帯  •29万7267 人  •1世帯 約2.37人

 


   地域特性

●地勢・気候


 岩手県の内陸部の大部分は山岳丘陵地帯で占められ、西側には秋田県との県境に奥羽山脈があり、これと平行して東部には北上高地がある。そして、この二つの山系の間を北上川が南に流れ、その流域に平野が広がっていえる。
 沿岸部は、宮古市より北では、典型的な隆起海岸で、海食崖や海岸段丘が発達しており,特に200mの切り立った断崖が8kmに渡って連なっている田野畑村の北山崎は、圧巻である。一方、宮古市より南側は北上高地の裾野が沈水してできた、代表的なリアス式海岸で、対照的な景観をみせ、久慈市以南の海岸線は陸中海岸国立公園に指定されている。また、その沖合いは世界有数の三陸漁場となっており、優れた漁港・港湾にも恵まれている。

 岩手県の気候は、このような地理的条件によって特徴づけられている。奥羽山脈の山沿い地方は、冬に雪の多い日本海側の気候を、北上高地は高原性、盆地性の気候を示している。また、北上川沿いの平野部は、全般的に冬は寒さがきびしく、夏は暑い内陸性の気候である。。沿岸部は海洋性の気候であるが,宮古市以北では寒流の影響のため全般的に気温が低く、冷害などの気象災害が頻発している。


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 高野長英(蘭学者),斎藤実(まこと・首相),米内光政(よない・首相),後藤新平(東京市長),新渡戸稲造(にとぺ・思想家),金田一京助(言語学者),野村胡堂(作家),原敬(首相),石川啄木(歌人)。他にも数多くの歴史上の著名人を,この県は輩出している。
 かつて「日本のチベット」といわれたが,ねぼり強く控えめな県民性と風土が,傑出の人材を育んだのであろう。

 陸中海岸国立公園に指定されている地域の沖合いは,世界有数の三陸漁場である。2001(平成13)年の漁業生産額は約430億円で,このうち沿岸漁業が約304億円と全体の71%を占める。リアス式海岸の静穏海域や水産物の生育に適した岩礁に恵まれ,養殖ワカメ(全国の生産量の40%)とあわびが全国第1位,さけが北海道に次いで第2位となっている。

 県の面積の約80パーセントを森林で占める岩手県は,木炭の原木となるナラ、クヌギなどが豊富であることから,軽米町を中心とした北部の6市町村(軽米町、大野村、久慈市、山形村、葛巻町、九戸村)で,木炭生産を主要な産業としてきた。1953(昭和280)年をピークに生産量は減少しているが,現在も全国の生産量の約23%を占め,日本一である。

 また,岩手のりんどうは面積・生産量ともに日本一である。昭和30年代から,自生するりんどうに改良が重ねられ,安代町・沢内村・衣川村・石鳥谷町・九戸村・雫石町などを主産地とし, 全国の約3分の2を生産する。

 岩手県の葉タバコの作付け面積は,全国第3位。1位は宮崎県で作付け面積は2170ha。以下熊本,岩手,鹿児島,青森の順。



 北上市:海外に移転してもメリットのない会社にねらいをつけて誘致している。日本で企業の増えている地域。市が誘致に積極的である。固定資産税の3年間免除などの,誘致企業に対する大胆な優遇措置。高校生1300人が地元に就職。後継者が残ったことで,米と野菜で岩手県一の生産量。

 盗難に遭った自転車やバイク,自動車などが被害者のもとに戻る割合(被害回復率)が,3年連続して全国1位。平成14年の統計では1位岩手76.6%,2位青森74.7%で,全国平均の33.3%を大きく上回っている。これも,「真面目」な県民性を反映したものであろう。




東北の伝承切り紙 [ 千葉惣次 ]


 一枚の白い紙から生み出される、華やかで変化に富む「伝承切り紙」。岩手、宮城両県の三陸沿岸、内陸の北上、栗駒に伝わる“オカザリ”と呼ばれる東北独特の「正月飾り」を紹介。  この本でいう「切り紙」とは,神域でみかける「御幣(ごへい)」や「紙垂(しで)」、つまり聖なる場を示す、白い紙を切って作らた印を指す。東北地方には、立体的な「網飾り」と呼ばれる正月飾りや、縁起物を切り抜く「切り透かし」といった複雑な伝承切り紙が数多く,いまに伝えられている。  その作り手は神職で、氏子に授与するために修練を重ねている。著者は神社を訪ね歩き、1枚の紙から複雑な造形を切り出す手仕事について聞き、質感や陰影をとらえた写真とともに、豊かな世界観を紙上に再現する。
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