ブログ 「流通のいま」:  日経文庫−ビジュアル 流通の基本 (日経文庫)      

ディスカウントストア

          

商品分野を絞り込んで,価格,品揃え面で圧倒する競争力をもつ専門店ディスカウントストア(DS)をカテゴリーキラーと言います。カメラ,家電といった特定の専門分野に絞りこんで豊富な品揃えと,超低価格で大量販売する専門店DSです。“スーパー”は,スーパーマーケットの略称です。食料品を中心とした食品スーパー,衣食住を総合的に品ぞろえした総合スーパーの2つに大別されます。経済産業省の区分では,衣料品スーパーを加え3業態に分類しています。

 DSは,単なる薄利多売の店というのではありません。その本質は,@低価格販売を指向し,毎日,継続的に低価格販売するというエブリディ・ロープライス政策をとる,A実用品中心に体系的な品揃えしていく,B取引先へのしわ寄せや一時的な安さではなく,粗利益を低く抑えても利益が取れるローコスト経営で安さを継続していく,という点にあります。
 食品、衣料品、生活用品など様々な分野でDSが活躍。 DS不振の要因は,総合スーパー,ホームセンター,ドラッグストアなどによる低価格のプライベートブランド開発で,価格の優位性が薄れたこと,なります。
 なお取扱商品分野を絞り込んで,価格,品揃え面で圧倒する競争力をもつ専門店ディスカウントストアをカテゴリーキラーと言います。カメラ,家電など特定の専門分野に絞りこんでの豊富な品揃えと,超低価格で大量販売する専門店ディスカウントストアです。安さと専門性で,競合店を圧倒し,百貨店や総合スーパーなどの売り場を圧倒し,つぶすことから,カテゴリーキラーとの呼び名がつきました。
 カテゴリーキラーは,「どこよりも安く」を旗印に,集中的に品揃えする点にあります。  こうした売り方で,「広く,浅く」という総合的な品揃えの総合スーパーや百貨店の売り場をカテゴリー(中区分)別に切り崩していくところから,カテゴリーキラーと呼ばれています。米国のチェーンストアを手本に,1950年代に誕生したスーパーは,おりからの高度経済成長の波に乗り,「大量販売」の旗手として,成長をとげました。スーパーは,衣食住全般の生活必需品を総合的に取り扱う総合ーパー,衣料品中心の衣料品スーパー,食料品を主体とし,日用雑貨取り扱う通称食品スーパーの3つの形態に分化・成長を遂げました。
 なお,1972年に,三越百貨店を抜き小売業年間売上高第一位となったダイエーは,以来28年間首位にありました。だが,2000年にコンビニエンスストアのセブン-イレブン・ジャパンに首位の座を明け渡しました。          

 いまスーパー業界は,消費低迷下の低価格販売の常態化,少子高齢化と人口減少,IT革新とグローバル化の進展といった社会構造の変化に加え大型店の出店規制,ホームセンター,大手専門量販店など他業態との競争激化といった状況のもとで,新たな経営のあり方を模索しています。
 
  最新の商業統計2007(平成19年)度版によると,スーパーの市場規模(年間売上高)は,22兆6800億円・店舗数約5万8千店です。なお,コンビニの市場規模(年間売上高)は,約6兆9000億円・店舗数は約4万3000店,デパートの市場規模は約7兆6000億円です。

 1950年代に誕生したイオンやイトーヨーカ堂に代表される総合スーパーと呼ばれる大手スーパーは,衣食住分野の総合的な品ぞろえが顧客の指示を得て,長く小売業界の主役の座にありました。