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風土記 −兵庫県の県民性    (編集中)

  
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 三つの道、四つの海、五つの国があやなす多様性

◆近世国名・藩名:摂津,丹波,但馬,播磨(はりま),淡路(あわじ)

 三つの道(山陽道、山陰道、南 l海道)、四つの海(日本海、播磨灘、大阪湾、紀伊水道)をもち、五つの国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)が一つになった地域 − それが兵庫県である。                                     
 畿内五か国の一つ摂津には、古くから港が開けたが,なかでも江戸時代、兵庫津と呼ばれた兵庫の港は西国各地から大阪人りする船の寄港と北前船の回船業によっておおいに繁栄しした。
 明治に開港した神戸港は、交易のために釆住した欧米や中国などの人たちが居留し、国際都市として発展した。

 兵庫県は近畿地方の西端にあり,北は日本海に,南は瀬戸内海に面し,近畿地方最大の面積をもつ県である。
 旧国区分では,摂津・播磨・但馬・丹波・淡路と5つの異なる歴史の背景とそれぞれが異なる地勢を持つ五つの国からなることから,「5つの顔を持つ県」ともいわれる多彩な地域性を育くんだ。 夏秋期には,毎年のように暴風雨を伴う台風に見舞われる。その一方で,しばしば夏期には干ばつ害を受けている。


 

  ◆兵庫県データ◆県庁所在地:神戸市/人口:5,555,636人(2013/4/1)/面積:8396平方キロメートル/農業産出額:1431億円(H19年)/県の木:クスノキ/県の花:ノジギク/県の鳥:コウノトリ

平成22年国勢調査
 平成22年10月1日現在の県内人口は、5,588,133人で、平成17年に実施した前回(平成17年10月1日)に比べ、2,468人(0.04%)減となった。昭和25年以降増加していた人口が、阪神・淡路大震災のあった平成7年を除いて初めての減少である。
 世帯総数は、2,255,318世帯で、前回調査に比べ、108,830世帯(5.1%)増加している。また、1世帯当たりの人員は、2.44人となり前回調査に比べ0.14人減少している。


 

   県民性


  兵庫県といえば,神戸のオシャレでハイカラといったイメージが強い。実際には,兵庫県は神戸を中心とした東部の摂津,姫路を中心とした西部の播磨,内陸部の丹波,日本海側の但馬,淡路で,それぞれの地域柄が異なる。
 兵庫県全体はというと,神戸に代表される。日本のファッションは神戸からといわれるよう,新しくても良いものなら素直に採り入れる柔軟性と先進性を持つ。神戸には日本で初めてといるものがいくつかある。そのうちでは,ゴルフ場や生協(神戸灘生協)が全国的に知られる。
 また,偏見を持ったりすることが少ないようです。外国文化の窓口である神戸港の影響か,進取性に富み新しい文化をいち早く取り入れ,名古屋や鹿児島のような排他性はみられず,移住者には居心地の良い地域でもある。
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・神戸:県庁所在地の神戸は,横浜と同様な国際的な港町である。 阪神地域は進取的で陽性,派手好き,といった,典型的な開港場の気質で港町・横浜とは異なる文化を形成している。新しくても良いものならいち早く採り入れる。進取性に富み新しい文化をと入れるのが早く,排他性もない。
・淡路:団結心の強い島民気質
・播磨(姫路を中心とした西部地区):保守的な農村,豪毅で自己主張が強く見栄っ張りな面
  ・丹波(たんば,昼夜の気温差が大きい独特の気候風土)・但馬(たじま,気候は日本海型気候)方面:内気で辛抱強いが優柔不断,東北人に近い気性を育んだ。
 それぞれ,異なる歴史背景や風土・産業が生んだ様々な気質を育んだす兵庫。まさに,「県民性の見本市」とも言えよう。

 


   地域区分

 

 人口の構成比を、県民局を単位とする地域別でみると、神戸(27.6%)が最も高く、これに次ぐ阪神南(18.4%)と阪神北(13.0%)を合わせた3地域で、県下の59.0%に達する。 各地域とも前回調査と比べ、地域別構成比に大きな増減は無い。

● 年齢別人口

地域別の年齢3区分別人口でみると、15歳未満人口の割合は、中播磨(14.8%)、阪神北(14.5%)、東播磨(14.2%)の順で高くなっている。

一方、65歳以上人口の割合は、但馬(30.3%)、淡路(30.1%)、丹波(28.7%)、西播磨(25.8%)、北播磨(25.3%)以下、神戸、中播磨、阪神北、阪神南、東播磨の順で、いずれの地域も20%を超えている。

なお、65歳以上人口のうち75歳以上人口の割合は、但馬(17.4%)、淡路(17.2%)、丹波(16.2%)の順で高くなっている。



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県庁所在地:神戸市

 神戸市(人口807千人・世帯数667千世帯 08年9月現在)の歴史は,垂水区大歳山から出土した石器などから,旧石器・縄文時代にさかのぼる。

 日本でいちばんハイカラな街といえば,神戸を連想する人も多い,国際港湾都市・神戸。日米修好通商条約により1868年(慶応4) に開港の神戸は,海沿いに外国人居留地が設けられ、多くの外国人たちがここで仕事や生活をするようになる。次第に来日する人が急増し,居留地に住めない人たちは新たな住環境を山の手に求めた。すると,居留地に住んでいた人たちもが移り住むようになり,やがて異人館が立ち並ぶ新しい街並みが形成された。海を背にして北野坂を上っていくと、往時の神戸のエネルギーが伝わってくる。  

 神戸は,アミューズメント&ショッピングが楽しめるベイエリア,異国情緒漂う山の手,北野町の町並み,そして西日本有数のチャイナタウン南京町と,見どころ・食べどころがいっぱい。  なお,神戸の奥座敷として親しまれる有馬温泉(北区)は,道後・白浜と並ぶ日本三古湯の一つで,数々の偉人達が愛した湯でもある。湯泉神社の縁起によると,大巳貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の二神がこの地を訪れた際、三羽の傷ついたカラスが水浴びをしていたところに遭遇。数日でその傷が治ったのを知り,そこに温泉が湧いているのを発見したそうだ。

 日本書紀の中に舒明天皇が舒明3年(631年)9月19日から86日間,摂津の国・有間(有馬)温湯宮で入浴を楽しんだとある。    平安朝の時代から開け、平清盛の時代には都も置かれた神戸だ。 1995(平成7年),阪神・淡路大震災により神戸は甚大な被害を受けたが,復興計画推進プログラムを策定,市民・事業者・市が協働で本格復興をめざして取り組んでいる。

兵庫の大学

 ・神戸大学: (神戸市市)
 ・兵庫教育大学::(加東市下久米)
 ・関西学院大学:(西宮市上ケ原)
 ・神戸市外国語大:(神戸市西区学園東町)

 ・神戸学院大:神戸市西区伊川谷町)

 神戸学院の法科大学院、来年度から募集停止へ − 司法試験の合格率2・6%

 神戸学院大(神戸市)を運営する学校法人「神戸学院」は、来年度から法科大学院の生徒募集を中止することを理事会で決めた。
 文部科学省によると、届け出を経て募集停止が決まれば全国で4校目。

 学院大によると、2010年度以降、3年連続で募集35人に対し入学者は1桁だった。司法試験の合格率も11年度は38人中1人(2・6%)と低迷していた。
  弁護士、検察官、裁判官を養成する法科大学院は合格率の低下や志願者の減少が課題となっている。文科省によると、昨年の司法試験合格率は過去最低の23・5%。全国73校中63校が定員を下回っている。


神戸外大、市博物館 地域貢献へ協定締結

 神戸市外国語大(西区)と市立博物館(中央区)は2012年5月、連携して地域貢献を図ろうと協定を締結した。専門分野を持つ研究者同士が共同研究することで資質の向上を目指すという。
 協定では、人材交流を活発化させ、学芸員と教職員が共同で地域に向けた公開講座、シンポジウムなどを行っていく。


 

 2011(平成23)年度の兵庫県観光客動態調査によると、同年度の神戸市へのツーリズム人口は約3100万人で、前年度より2.6%減少している。  理由について、神戸経済同友会は「神戸のイメージが陳腐化している」と厳し指摘をしている。神戸ルミナリエ、神戸ジャズストリートなど個々のイベントの知名度は高いが、「それらは単発のものであって、神戸全体として統一感をもって伝えられていない」と分析する。  その結果、神戸のイメージが不鮮明になり、結局のところ、昔からの「異国情緒ある町」「なんとなくオシャレな町」から脱却できず、陳腐化してしまったと指摘する。  神戸市による観光情報の発信力の弱さ。提言をまとめた神戸経済同友会提言特別委員会の河野忠友委員長(カワノ社長)は、「神戸市による今の一方的な情報提供というスタイルでは、神戸の魅力は発信できない。市民目線で情報を発信することが必要」と強調する。  神戸の魅力をテーマ別、ターゲット別、コト・モノ別、イベントカレンダー別といった、多様な切り口から情報を発信する仕掛けになっている。



⇒⇒神戸市 記者発表資料
  平成23年の神戸観光(観光入込客数)について    

概況
  平成23 年の神戸への観光入込客数は、観光地点で日帰り客1,408 万人、宿泊客441 万人の合計1,849 万人となり、前年の観光地点と比較すると6.0%の減少となった。また、行祭事・イベントは1,247 万人となり、前年の行祭事・イベントと比較すると1.7%増加した。 東日本大震災の影響による春季観光シーズンの全市的な利用者数の減少や外国人観光客の減少などにより日帰り客は全市で131 万人減少したものの、宿泊客は12 万人増加し、観光消費額としては2,681 億円となり前年を上回った。また、行祭事・イベントでは第1 回神戸マラソンの開催や、KOBE ビエンナーレ2011 の開催などにより前年を21 万人上回った。  
        ≪全市での観光入込客数・観光消費額≫ 消費額単価:日帰り客8,655 円・宿33,161円




   兵庫県 経済

 
兵庫県内の地域別GRP(支出側)の平成24年度の動向と平成25年度の見込
 

出典: 兵庫県立大政策科学研究所

  1.  平成23年度の兵庫県経済を振り返ると、東日本大震災後の3月の落ち込みから、4月以降持ち直しがみられたが、持ち直しの動きは、高い水準の円高等に伴う輸出環境の悪化やタイの洪水の影響などから、緩やかなものにとどまった。23年度全体でみても、東日本大震災後の落ち込みがあり、そこからの回復度合いが円高・タイの洪水など厳しい環境のなか限定的であったため、前年度(22年度平均)の実質GRPに比べ、ほぼ同水準まで戻すにとどまった。

  2.  平成24年度の兵庫県経済は、欧州経済の低迷、日中摩擦の影響など外需の弱まりを受けて、生産の減少傾向が続いている。設備投資も企業収益の低迷、円高を反映した海外における生産拠点の整備などから慎重姿勢が継続。雇用・所得環境の改善が鈍いなか、エコカー補助金終了に伴う自動車販売の反動減の影響などから個人消費も弱含みとなっている。 平成24年度のGRP(実質値)も、前年度(23年度)に続き足踏みが続くと見込まれる。  地域別には、中播磨地域の製造業集積で生産が回復するとともに、淡路において安心・安全(医療や災害対応等)を目指した基盤整備の動きを反映して成長が高めになっている。

  3.  平成25年度の兵庫県経済は、自動車補助金終了の反動減が薄れるほか、海外需要の底入れに加え、消費税率の引上げを控えた耐久消費財の購入や住宅投資が増加することが予想され、GRP(実質値)も3年ぶりにプラス幅(前年度比)が増すと見込まれる。もっとも、日中摩擦の影響の継続や電気料金値上がりなどから回復に力強さはみられない。




   備前焼

 
 瀬戸焼・常滑焼・越前焼・信楽焼・備前焼・丹波立杭焼。この六つは「日本六古窯」と呼ばれ、日本の中でも歴史ある焼き物だ。その中で、もっとも古いのが岡山県備前市伊部で作られている備前焼である。
     
 備前焼は、古墳時代に誕生した須恵器を、独自の製法で発展させたものである。はじめは主に生活雑器が焼かれていたが、安土桃山時代になると茶の湯の世界でひとつの.作品として認められるようになる。なんの飾り気もない素朴な風合いが、佗・寂の世界に通ずるものがあったからだ。今も、備前焼が持つ魅力は昔と変わらない。それは、約千年もの間、備前焼の産地では二つの原則を守り続けているからだという。
「ひとつめは、備前で採れた土を使うこと。この土はきめが細かく鉄分が多いんです。今も昔と同じような性質の土を利用しています」。そう語るのは一陽窯の当主・木村宏造さん。
もうひとつの原則は、備前の上質な土を使うからこそできることだという。「備前焼の最大の特徴、粕薬を使わないということです。一般的な焼き物は、粕薬を使わないと水が漏れてしまいます。しかし、備前焼は約10日かけて1200度、じっくりと焼くので強く焼き締まります。備前の土を使い、粕薬を使わない。この二つの原則を守り続けているのが備前焼なんです」と木村さん。伝統を守り、長い時間がたっても人々から愛され続ける備前焼。その魅力は窯の中で出会う土と炎が作りあげる模様だ。「窯の燃料は赤松の割り木です。火を入れた時、灰や煙、炎の流れによって、作品に模様がつきます。
 これを“景色”と呼び、作品が置かれた場所や炎のあたり具合によって変化します。例えば、松の灰が熱で溶けて、ゴマをふりかけたような模様になる“胡麻”や、作品の上にわざと小さな陶土を置き、その部分にだけ火を当てずに焼けむらをつけた ぽたもち
.牡丹餅.など景色の種類もさまざま。まったく同じ景色の作品は作れないのが面白いところですね。窯の中で自然に生まれる景色は人間が描いた模様とは違った、素晴らしいものがあります」と木村さんは語る。
 今、備前市伊部を訪れると伝統と歴史を守り続けている老舗の窯元が多く立ち並ぶ。登り窯や陶片が埋め込まれた塀など古くからある焼き物の里らしい雰囲気があふれている。そんな場所で、焼き物の原点を感じてみてはどうだろうか。


   「天空の城」 朝来(あさご)市の国史跡・竹田城跡

 
 雲海に石垣が浮かぶ姿から「天空の城」と呼ばれる兵庫県朝来(あさご)市和田山町の国史跡・竹田城跡。



 竹田城跡は、山城遺跡として全国でもまれな完存する遺構です。虎が臥せているように見えることから「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」とも呼ばれています。
 秋から冬にかけてのよく晴れた早朝に朝霧が発生することがあり、但馬地方の風物詩となっています。

 この早朝の雲海目当てに訪れる車や徒歩の登山客が急増し、渋滞や違法駐車が目立つようになったことから,市は2013年10月18日夜から、登山道での車と歩行者の通行禁止措置に乗り出しました。
 

⇒⇒竹田城跡登山道夜間通行止めのお知らせ。   http://www.city.asago.hyogo.jp/0000002938.html





★まち楽 兵庫★











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