三重,奈良,和歌山の三県にまたがり,神話の時代から神々が鎮座する地域として敬われていた紀伊山地は,阿弥陀仏や観音菩薩の「浄土」とも見立てられ,山岳修行の場となった。 こうしたことから,紀伊山地には,「吉野・大峯」,「熊野三山」,「高野山」の三つの「山岳霊場」とそこに至る「参詣道」が生まれ,全国から人々の訪れ,日本の宗教・文化の発展と交流に大きな影響を及ぼした。 こうした歴史経緯や穏やかな気候などを背景として,温厚な県民性が育まれた。
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